はじめに
実務未経験者がSES企業への就職する例は多いです。
これはリスクが大きすぎるため、お勧めできません。
今回はなぜ危険なのかを分かりやすく解説します。
SES企業とは
SES企業とは主に、他社にエンジニアを派遣する企業を指します。
【よく比較される企業】
自社開発企業:主に自社でサービスを開発している企業
受託開発企業:主に他社の依頼を受けて開発する企業
実務未経験者はSES企業に就職しない方が良い理由
ブラック企業を引いてしまうリスク
大前提としてSES企業にはブラック企業が多いです。
エンジニアとして育てる気なんてなくて、一生無関係の業務で搾取しようって会社もあります。
もちろん中には「エンジニアにお金を払いながら」研修を受けさせ、
その後は仲良しの会社に派遣する、超ホワイト企業も存在します。
が、大量のハズレの中からアタリを探すのは未経験者にとっては至難の業です。
危険すぎるガチャガチャは回さないのが吉です
そもそもエンジニアになれないリスク
発注元が外部のエンジニアに求めているものは即戦力性です。
実務未経験のエンジニアをわざわざ業務委託派遣してもらう会社は少ないです。
未経験を派遣してもらうくらいなら、正社員かバイトで雇います。
育成コストがかかっても、時間をかければ回収できるからです。
①未経験だと市場価値が低い
②エンジニアとしての仕事が回ってこない
③仕方なくしばらく無関係の仕事に飛ばされる
④エンジニアとしての市場価値が上がらない
→①に戻る
という死のループを回り続ける恐れがあります。
無関係の仕事で月25もらうくらいなら、最低賃金でコーディングのバイトした方が良いです。
経歴詐称を強要されるリスク
先述の死のループから抜ける方法があります。
それが「実務経験がある」と経歴を詐称し、客先に潜り込むことです。
もちろん犯罪ですが、結構やってる会社が多いのです。
「実務経験が無いと仕事は取れません。多少経歴を盛るのはみんなやってることです。これをやらないといつまでもエンジニアにはなれないです。」
といった感じで説得され、法を犯してまで客先に潜り込むことになる恐れがあります。
当然、営業トークと実力に大きな乖離があるため、とても冷たい待遇にさらされます。
自由なスキルやキャリアを選べないリスク
面接では「あなたの自由なスキルアップやキャリアアップを全力でサポートします!」と言われます。
その具体性や保証はどこにもないのです。
実際に入社してみたら「今はたまたまJava案件しかありません。Javaをやらないと永遠に仕事は取れないので、給与は振り込まれません」と言われることも普通にあります。
面接での回答は参考程度にしかならないです。
スキルアップできないリスク
実務未経験者がSES経由で客先に潜り込むには以下のパターンがあります。
パターン1:経歴詐称
パターン2:超不人気案件に参画
実務未経験なのにわからなくても周りに教えてもらえないです。
なぜなら周りにいるのは上司ではなく、お客様だからです。
また、不人気案件の不人気スキルを磨いても市場価値は上がりません。
正社員やアルバイトで上司のサポートを受けるのが良いです。
辞めにくい
仮にブラック企業ということが判明し、退社したいとします。
すると経歴に傷を負うことになります。
「実務未経験で入社した会社を数ヶ月で辞めた」という履歴が、次の転職で足枷になります。
また、それを脅し文句に使ってくるSES企業もあるので注意しましょう。
転職先には「全くエンジニアとしての経験が積めなかったので、早期退社しました」と正直に伝えましょう。ほとんどの人事の方はこの辺の闇に詳しいので理解してくれるものです。
体験談
こんな会社もあることを知っておきましょう。
まとめ
SES企業の中にはホワイト企業もあります。
しかし実務未経験者がそれを正確に見抜くのは至難の業です。
ブラック企業を引いてしまうリスクの大きさは先述のとおりです。
リスクとリターンがまるで見合ってないというのが私の感想です。
実務未経験の方の1社目は自社開発か受託開発にしましょう。
アルバイトかインターンでも大丈夫です。