フリーランスエンジニアとは？
フリーランスエンジニアとは業務委託契約を結び、有期契約で働くエンジニアを指します。
【よく比較される雇用形態】
アルバイトエンジニア：雇用契約を結び、有期契約で働く
正社員エンジニア：雇用契約を結び、無期契約で働く
フリーランスエンジニアのメリット
収入が高い
フリーランスエンジニアは正社員と比べ、収入が３割ほど高い傾向にあります。
理由はフリーランスの方が需要が高いからです。
会社としては社会保険などの負担も軽い上に、仕事がなくなったら契約終了にすれば良いのです。
あらゆるリスクが少ない分、多少金額が高くても払ってもらえるのです。
収入が不安定なのがデメリットです。
技術力を深めやすい
フリーランスエンジニアは即戦力として採用されることがほとんどです。
入社初日から、レベルの高い仕事を任されます。
得意分野ばかりを任される傾向にあります。
不得意分野は他のフリーランスエンジニアに任されてしまいます。
結果として狭く深い知識が身につくのです。
技術力を広げにくいのがデメリットです。
人脈を広げやすい
フリーランスエンジニアは多くの現場を経験する傾向にあります。
たくさんの人と関われるので、人脈の拡大がしやすいです。
好条件の案件は、求人サイトに載らないことが多いです。
友人の紹介だけで、充足してしまうからです。
人脈を深めにくいのがデメリットです。
所得税と住民税が少ない
人によりますが、フリーランスエンジニアの方が支払う税金が少なくなる傾向にあります。
例えばリモートワークのエンジニアの場合、
自宅の家賃や水光熱費などの一部が経費として認められます。
また情報交換や接待を目的とした飲み会は接待交際費として認められます。
年金保険料が少ない
年収1000万の正社員エンジニアの場合、厚生年金保険料は月額約7.6万円です。
年収1000万のフリーランスエンジニアの場合、国民年金保険料は月額約1.6万円です。
手元に現金を残しやすいことはフリーランスエンジニアのメリットです。
受け取れる年金も少なくなるのがデメリットです
フリーランスエンジニアのデメリット
収入が不安定
有期契約のため、約３ヶ月おきに更新か終了かの連絡がきます。
いつ収入が途絶えてもおかしくないのがフリーランスのデメリットです。
また、プロジェクトの終了やチーム体制の変更などが原因の場合もあります。
エンジニア側に非がなくても収入が途絶えることも覚えておきましょう。
【対策】
最低でも３ヶ月分の貯金はしておく
技術力を広げにくい
即戦力を前提として働くため、完全未経験分野への参入は難しいです。
フリーランスエンジニアは育てても会社の資産にはなりません。
「勉強しながら頑張って！」と言ってもらえる可能性は低いです。
【対策】
正社員のうちに十分技術力を広げてからフリーランスになる
人脈を深めにくい
フリーランスエンジニアには上司や部下、同期といった繋がりはありません。
周りの人のほとんどがクライアントです。
社員は業務委託のエンジニアに一線を引いて接することが多いです。
関われる時間も限られているため、人脈を深めることには苦戦します。
【対策】
・正社員のうちに深い人脈を形成しておく
・ランチ会などのイベントにも積極的に参加する
ローンが引きにくい
個人事業主は正社員と比べ住宅ローンなどの審査が厳しいです。
経費計上している額が大きければ尚更です。
住宅ローンを有利な条件で引けるか否かは、将来の資産形成に大きな影響を与えます。
【対策】
個人事業主であっても高収入で申告されていればローン審査は通りやすくなります。
受け取れる年金が少ない
フリーランスエンジニアは国民年金に入ります。
受給額は6.6万円です。
正社員エンジニアは厚生年金に入ります。
受給額は男性平均16万円で、会社が半分負担してくれます。
払っている年金保険料が少ない分、受け取れる額も少ないことに注意しましょう。
【対策】
iDeCoやNISAなど資産運用の勉強は必須です。
フリーランスエンジニアにお勧めな人
スキルの幅が広い
正社員のうちに「完全未経験分野」を潰しておくと良いです。
広く浅い知識はフリーランスエンジニアとして、深めていくことが可能です。
「マークアップしかできない」「フロントエンドしか触れない」だと後々苦労することになります。
お金の管理が得意
フリーランスエンジニアは自分で保険や年金も管理する必要があります。
この勉強が苦にならない人は、フリーランスに向いています。
コミュニケーション能力が高い
フリーランスエンジニアは部署異動や現場移動が多いです。
0から人間関係を作ることが多いです。
初対面の人ともすぐに打ち解け、円滑に仕事を進める力が求められます。
まとめ
収入や労働環境など、メリットが大きいのがフリーランスエンジニアの魅力です。
その反面リスクも多いので、その対策を怠らないことが大切です。
また、フリーランスに向いてない人も中には多いので、自己分析も忘れずに行いましょう。
