正社員エンジニアとは
正社員エンジニアとは雇用契約を結び、無期契約で働くエンジニアを指します。
【よく比較される雇用形態】
フリーランスエンジニア:業務委託契約を結び、有機契約で働く
アルバイトエンジニア:雇用契約を結び、有機契約で働く
正社員エンジニアのメリット
収入が安定
フリーランスエンジニアの世界では「仕事ないから契約終了」は日常茶飯事です。
アルバイトや契約社員、インターンでもさほど変わりません。
法律上、正社員は簡単に解雇することはできません。
収入が途絶える心配が少ないのは、大きなメリットです。
技術力を広げやすい
特に実務未経験の正社員エンジニアの場合は育成を前提として採用されます。
上司のサポートを受けながら、次々と未経験分野へ挑戦できます。
中途採用の場合でも「未経験分野だけど勉強しながら頑張ってみて」と言ってもらえることが多いです。
正社員の成長は会社の資産になるからです。
人脈を深めやすい
正社員エンジニアの場合、上司のサポートを受けることが多いです。
また自分自身が後輩の育成を任されることもあります。
同期として長い付き合いが生まれることもあります。
結果として、人脈が深くなりやすいというメリットがあります。
受け取れる年金が多い
フリーランスエンジニアは国民年金に入ります。
受給額は6.6万円です。
正社員エンジニアは厚生年金に入ります。
受給額は男性平均16万円で、会社が半分負担してくれます。
資産運用に使うべき時間が比較的少なくなります。
その時間を本業に充てることが可能です。
社会保険に入れる
体調を崩し、働けなくなった場合は傷病手当金を受け取れます。
理不尽な解雇にあった場合も雇用保険が適用されます。
万が一の際の保証が手厚いことはメリットの一つです。
保険料は半分会社が負担してくれます。
退職金がもらえる
退職金の平均は約2000万円です。
老後の資産の心配が少ないことはメリットです。
最近は退職金がもらえない会社も増えているので、入社前の確認は必須です。
ローン審査が通りやすい
自宅を購入する際には銀行にお金を借りる必要があります。
この時の審査が正社員の方が通りやすいです。
また、金利や返済期間など、有利な条件で融資を受けることができます。
将来の資産に大きな差が生まれるポイントです。
正社員エンジニアのデメリット
会社の倒産リスク
会社を首になるリスクは小さいものの、会社そのものが倒産するリスクがあります。
常にこのシナリオは頭に入れておきましょう。
【対策】
いつでも同じ報酬で転職できる準備をしておきましょう。
社内価値ではなく、市場価値を高めておくことをお勧めします。
収入が低い
正社員はフリーランスエンジニアと比べ3割ほど収入が低い傾向にあります。
いつでも契約終了できるフリーランスエンジニアよりも市場価値が低いからです。
また会社は正社員として雇った方が、支払うべき税金が大きくなります。
【対策】
安定よりも高収入を求める場合はフリーランスエンジニアがお勧めです。
スキル停滞のリスク
正社員エンジニアはフリーランスエンジニアと違って簡単に現場移動ができません。
レガシーな技術ばかり使用している会社や、スキルの幅が狭い会社には注意が必要です。
会社の選び方によっては、思うように市場価値が上がらないリスクがあります。
【対策】
モダンな技術を幅広く採用している会社を選びましょう。
支払う厚生年金保険料が多い
正社員エンジニアは受け取れる年金が多い反面、支払うべき年金保険料も大きいことに注意しましょう。
年収1000万の正社員エンジニアの場合、厚生年金保険料は月額約7.6万円です。
年収1000万のフリーランスエンジニアの場合、国民年金保険料は月額約1.6万円です。
【対策】
勉強して節税対策を行うことである程度の圧縮は可能です。
所得税と住民税が高い
フリーランスエンジニアよりも正社員の方が、支払う税金が少なくなる傾向にあります。
例えばリモートワークのエンジニアの場合、
自宅の家賃や水光熱費などの一部が経費として認められます。
また情報交換や接待を目的とした飲み会は接待交際費として認められます。
【対策】
これらの経費を負担してくれる会社を選ぶのも選択肢の一つです。
退職すると履歴が残る
正社員を退職すると、退職履歴が残ります。
これは次の転職の際に、足枷になることは覚えておきましょう。
ちょっと気に入らない上司や案件にあたったくらいでは退職しない方が良いです。
【対策】
市場価値が高ければ転職履歴という足枷も凌駕できます。
正社員エンジニアにお勧めな人
実務未経験者
正社員は育てれば会社の資産になります。
積極的に育てようとういう意思の会社が多いです。
仕事に専念したい
正社員であれば、税の勉強や資産運用などに割くべき時間が少ないです。
仕事に専念して市場価値を高めることに専念できます。
妻が専業主婦で子供が多い
扶養家族が多いほど、社会保険に入れるというメリットは大きくなります。
本来払わなければならない、全員分の保険料が免除されるからです。
まとめ
・正社員エンジニアは実務未経験者にお勧め
・正社員エンジニアは高収入志向よりも安定志向の方にお勧め