はじめに
フリーランスエンジニアにとってクビ(契約終了)はつきものです。
実力不足や勤務態度など、努力次第で回避できるものもあります。
しかし、落ち度がなくても契約終了となる場合も多く存在します。
今回は、回避不可能な契約終了パターンを紹介します。
落ち度がなくても、フリーランスエンジニアがクビになる理由
1位:予算の縮小
不景気や売上不振などで、予算を縮小したい場合があります。
この際に真っ先に切られるのが、フリーランスエンジニアです。
正社員と違い、解雇することに何の問題もありません。
これがフリーランスエンジニアを雇う最大のメリットでもあるのです。
普段から売り上げに貢献する視野を持って仕事をしましょう。
2位:タスクの不足
売り上げが十分でも「最近任せる仕事がないんだよね」という場合もあります。
お金ではなく仕事が不足している状態です。
フロントエンドしかかけない、フロントエンドエンジニアや
バックエンドしかかけない、バックエンドエンジニア
によく起きる現象です。
当然、給料を支払っている側としては遊ばせるわけにはいきません。
無駄な経費削減のために契約終了となるわけです。
・フリーランスになる前に、いろいろな仕事を経験して守備範囲を広げておくと良いです。
・テストツールの提案などをして、暇な時のタスクも作っておくと良いでしょう。
3位:リーダーの人手不足
お金も仕事も十分にあるのに契約終了となる場合があります。
それが、リーダーの人手不足です。
実例をご紹介します。
ある会社で5人のフリーランスエンジニアを同時に雇いました。
1人のリーダーがその5人にタスクを振る予定でした。
ところが、その5人が想像以上にタスクを早く終わらせるスピードが速かったのです。
リーダーはその5人にタスクを振り分けるのが、間に合わなくなりました。
やがて、「タスクを振る人手」と「タスクを処理する人手」のバランスが崩れました。
PRのレビュー依頼が溜まっていき、「タスク待ち」の状態も増えました。
結果的にフリーランスエンジニアの半数以上を1ヶ月で契約終了する形となりました。
参画前に、チーム体制を確認しておくのは一つの手です。
4位:新規開発フェーズの終了
新規開発のできるエンジニアは、単価が高いです。保守改修しかできないエンジニアは単価が低いです。
つまり、新規開発フェーズでは高単価エンジニアを雇う傾向にあります。
保守改修フェーズに入ると新規開発できる、高単価エンジニアの契約を終了することが多いです。
保守改修専門のエンジニアを雇った方がコスパが良いからです。
新規開発案件に参加するときは、運用フェーズで契約終了になることも覚悟しておきましょう
5位:会社の成長
会社を立ち上げたばかりの時はフリーランスエンジニアを雇う傾向にあります。
即戦力性が高い上に、事業がうまく行かなくなれば契約終了にすれば良いからです。
会社が安定してくると、正社員を徐々に増やしていく傾向にあります。
簡単に退社しないエンジニアに責任者を任せることができるからです。
立ち上げたばかりの会社の案件に参画するときは、
いずれ契約終了となる可能性も頭に入れておきましょう。