1位:エンジニアは需要が高いから誰でもなれる
【勘違いの背景】
エンジニアの人手不足は深刻化する一方で、改善の見込みはありません。
経済産業省のIT人材需給に関する調査では、5年後に約80万人の人材不足が不安視されています。
これらの背景から「エンジニアが足りてないから誰でもなれる」という勘違いが生まれました。
実際に足りていないのは、実務経験が1年以上の即戦力エンジニアです。
「実務経験はないけどエンジニアになりたい人」はたくさんいるのが現状です。
「エンジニアで就職したのに無関係の仕事ばかりやらされる」「仕事がきつくて1年以内に退職」
このようなことが頻発し、1年以内にリタイアする方が多いのです。
需要が急上昇するのは実務経験1年を超えた時
2位:1年目から高収入
【勘違いの背景】
エンジニアは実務経験3年で年収1000万円を「普通に」目指せる職種です。
これをプログラミングスクールが「エンジニアに転職して高収入」とCMに利用したのです。
もちろん小さな文字で「実務経験1年後の想定です」と書かれてあります。
先述の通り、実務経験1年が経過すると市場価値は飛躍的に上がります。
逆に、一年未満だと極端に低くみられがちなのです。
正社員で月収25万円もらえれば良い方です。
一年目は年収よりもスキルアップやキャリアアップを優先しましょう。
そして2年目で転職し、お金を回収しましょう。
未経験者歓迎のSESでは正社員で月収25万円もらえ、簡単に内定がもらえます。
が、肝心な実務経験を獲得できないリスクがとても高いのでお勧めしません。
3位:自社開発こそが正義
【勘違いの背景】
google、amazon、appleのようなスター企業は全て自社開発企業です。
が、自社開発企業がスター企業とは限らないことに注意しましょう。
「自社開発企業=ホワイト企業」という偏見が未経験者の間で広がっています。
それに目をつけたのが「一応自社サービスを持っているだけのSES企業」です。
「自社サービスあり!」と大袈裟な広告をうち、人を集め無関係の職業に飛ばしたりするので、注意が必要です。
事業形態よりも、「どんな仕事を任せてもらえるか?」ということに注意しましょう。
4位:仕事は早く終わらせるべき
実務経験の浅いうちは「このタスクどれくらいで終わりそう?」と聞かれて戸惑います。
「仕事が遅い人」と思われたくないがために、ついギリギリの納期を提案しがちです。
これで間に合わなかったら大きく信頼を欠くことになります。
納期は3割ほど余裕を持って提案すると良いです。
仕事が早い人よりも、納期を守る人の方が評価されます。
時間が余ったらその時間で質を上げればなお良しです。
また上司に質問連発して手を止めてしまうくらいなら、時間をかけて自力で実装した方が遥かに評価される可能性が高いです。
実務未経験者に「仕事の速さ」を求める会社は少ないです
5位:コミュニケーション能力は不要
「人と関わりたくないので、エンジニアになりたいです」という人が結構いるのですが、これは勘違いです。
クライアントの要望を正確に把握するにはコミュ力が必要です。
デザイナーや営業担当とも頻繁に相談が発生します。
エンジニアは人と関わる機会がたくさんあります。
これはフルリモートでも同じです。
大学のサークルで人気者になれるようなコミュ力は不要です。
最低限の対人スキルはほとんどの業界で必要です。
まとめ
IT界隈は誇大広告の影響でたくさんの偏見や勘違いが多いです。
ブログやyoutubeなどたくさんの情報に目を通し、本質を見抜く力が大切です。